3月 21st, 2011

津波

東北で大きな地震があって大変な被害が出た。

大分にも津波警報が出て、ヤツらはあわてていた。

船が流されたら仕事ができなくなる。同じ日本でも遠く離れたところだから大丈夫なんだろうとは思う。

でも、津波は過去に何度も大きな被害を聞いているから油断はできない。

様子を見に行ってみたけど、忙しそうにしていたし、車に気がついたヤツから「あぶねえけん、帰っちょけ!!」(訳:危ないから帰りなさい)と電話があって後ろ髪は引かれたけど、仕事の邪魔をしてはいけないと思い、家に帰った。

お母さんも心配していておにぎり握ろうかとか言いながらご飯を炊いていた。

大きな地震に大きな津波、そして大きな被害がテレビで放送されていた。

私はヤツが気になって仕方がなかったけど、津波警報が出ているのに海に行くのは危ない。下手をするとヤツの足を引っ張りかねない。そう思って我慢をした。

しばらくして50センチ潮位が上がったとニュース速報があった。でも、そのくらいですんだらしい。

ちょっとしてから電話があった。「もう大丈夫やけんの。心配すんな」(訳:まあ、そんな感じ?)なんだかほっとして泣きそうになった。

でも、テレビではものすごい被害のニュースが流れ続けていた。

大切な家も思い出も、そして人も、みんな津波がさらって行った。

被害にあった人たちのために、なにをどうしたらいいのかわからずにいるけれど、少しづつでも復旧作業が進んでいくといいな。

そしてなるべく早く、少しだけでも平穏に暮らせたら良いなと祈ってる。

地震の被害が甚大な東北ではないけれど品川区で一戸建てを購入した友人とまだ連絡が取れていないので少し心配だ。

家造りも結婚式も申し訳なくてそんな話はしばらくおあずけにしようと思っている。

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2月 18th, 2011

伊勢湾に行ってみよう

ヤツが突然「伊勢参りに行く」と言い出した。

「船でか?気をつけてな」と半ば本気で言った私に「新幹線じゃ!」とブチ切れられた。

びっくりした。

だってね、三重の伊勢と言ったらイセエビじゃん。大きくておいしいのを捕って来てよって思ったの。

だけど、良く考えたらヤツんちの前でも捕れるんだよね。

で、まあ、どこかへ旅行に行きたかったというわけらしく、三重県の伊勢に行ってみた。

三重県にはヤツのいとこが住んでいるからその人にも会いたいという。

紹介してくれるつもりらしい。

三重といえば伊勢湾で真珠が取れるし、イセエビだし、伊勢神宮だし。松坂牛もあるし。おいしいところだと気がついた。よし、食べるぞ。というわけで飲んで食べてよく日いとこに会いに行った。

彼は商社の営業マンで出張が多いので結婚式にも出席できるかわからない。今日あえてよかったと言ってくれた。

そして、まだ小さいお子さんと新築したばかりの家とかわいい奥さんを見せたいといって自宅に連れて行ってくれた。

三重で注文住宅を建てた彼のいとこはいつ、自分が海外駐在してもいいようにと考えて奥さんの実家の近くにしたんだそうだ。

いとこの実家は大分だからそっちはなにやら面白くないといっていたようだけれど、彼の気持ちは奥さんにとってとてもありがたいものだと思う。

ヤツとちょっと似てるかな。

三重の注文住宅はシンプルモダンの家で大分の漁師町にはちょっと見かけないようなかっこいい家だった。

あんな家を建てたいと腹に決めて、戻ったら住宅会社を探そうと思った私なのだった。

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1月 26th, 2011

なにをするにも

なにをするにもヤツの許可が必要で、なまじ昼間の時間は空いているからなにをするにもかなりの高確率でついてくる。

そんなに一緒にいたら飽きるかもしれないぞとちょっとおどしてみたら、

「お前だけそげんこという。俺は言わんぞ」(訳:あなただけがそんなこというんです。私は言いませんよ)

どうしてそんなに言い切れるのか、不思議でたまらない。漁師って、儲かるみたいで、シケが続かない限りはお金に困ることはないんだとか。

お金持ってると飲み屋のおネェちゃんにモテるんじゃないのか?と冷やかすと

「おう、どうするんか。負けっしまうぞ」(訳:そうですよ、どうしますか?負けてしまいますよ)とえらそうに言う。

もてない男よりももてる男と付き合いたい。でも浮気は許しません、ってずるいだろうか?

今月はいろいろと忙しくて新築をする話がストップしている。

同時に式の日取りを決めたりとか式場を探したりとか本当はいろいろしないといけないことあるんじゃないか、って最近思い始めて聞いてみたんだけど、なにを言ってもお前に任せるって言われるのでもうよだきい~(訳:めんどくさい)なった。

大分の土地に住んでいる友人や親せきなど呼ぶなら式場はたぶん市内の結婚式場でいいし、日取りはいろいろ言っても潮とか暦とかであなたのほうで決めるんだろうし。

このまま放っておいたら結婚がなくなるとか、ずっと内縁関係とかになるのかな。どうなんだろうか。

と、突然、ヤツが「式場は漁業ホールにしょうや。やしいけ」(訳:式場は漁協の貸しホールにしましょう。安いから)といいました。

私はおしゃれな○○ホールを考えていたのに。私の意見はきっと通らない。

新築の話も最終的にはそうなるんだろうな、と思ったらため息が出た・・・。

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12月 16th, 2010

年末年始の予定

嫁として働かなければならない年末年始が近づいてきた。

でも、まだ、結婚してないんだから、今年はうちの家族と過ごしたい。って、また言えなかった。

言ってしまったら正月を一緒にすごせないかもと思ったから。

私の思いをよそにどんどん年末のスケジュールが決まっていく。

何も言わずに言うことを聞こうと思っていたけれどもしかして、家で過ごす最後の年末年始になるかもしれないからやっぱり今年は家にいたいなあ。

で、彼に相談をしたら「かまわんで。でも正月だけちょっときよ」(訳:いいよ。でもお正月だけはちょっとおいで)ってことだった。

ああ、そう。いいのね。

ちょっとつまらない気もしたけど、これから先のことを考えたらこれでいいのよね。

でも、年末の掃除、大変だから、そっちは助けてくれないかなあ。

って言ってみたらいいよってお返事。よかった。嬉しいな。

年末の掃除は毎年大変な上にあまり休みもなく、気がついたら紅白歌合戦が始まっちゃう、ってパターン。

掃除もそんなに必要だと思っていないし、せっかくの休みをゆっくり過ごしたい。って言われても、年末じゃ無理か。

いろいろ考えていたけれど、一年に一度家をきれいにするって大切なことなのかもな。

今年しなかったら来年はもうできないかもしれないし。

山形で住宅を建てた従妹も帰ってくるようなのでやっぱり掃除しとかないと駄目かも。

じゃあ、今年は今までお世話になったお礼に彼と二人で家を磨くことにしよう。

これからもずっと折に触れてすればいいし、なるべく毎年するけどさ、ちょっとしたけじめとしてね。

感謝を込めて、掃除しようと誓った。

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11月 16th, 2010

家を建てましょう

結婚するに当たって新築で住宅を建ててくれるという話を進めることにした。

お金のことがずっと気になっていたのだけれど、なんと、自己資金がちゃんとあって、ローンはそんなに組まなくてもいいらしい。

すごいな、いつの間に。あんたいくつだよ。

いいたかったけど、見た目に比べて堅実だったんだと感心した。

それからいくつかのモデルハウスを見てまわったけど、これっていうのが今のところない。

まだ歩かないといけないんだと思ったらだんだんとめんどくさくなってきた。

そうは言っても、どこかで決めないといけないのはわかるし結婚するまでに建てようと思ったら結構忙しいかもしれないなあ。

ひとりで考えていても仕方がないので「家、どうする?」と聞いてみたら

「お前と俺の家なんじゃけん、お前の好きにせえ」(訳:あなたとわたしのおうちなんだから、あなたの好きにしていいよ)といわれました。

新築で注文住宅と言う一世一代の高額な買い物を私ひとりに決めろというのか。と思ったら顔に出てしまったらしく

「なんなんか?どうしたんか?」(訳:なに?どうしたの?)と聞かれた。

気がついてくれただけいいのかもしれないけど、そういわれても

「一緒に考えて」って一言がいえなくて、結局また抱え込むことになってしまった。

そうしたら彼が「言いたいことはちゃんと言わんと!」と一言私に喝を入れた。

ビックリして泣きそうになった。嬉しいとかの裏返しじゃなくて、本気で怖かった・・・。

そして私はドキドキしながら「家は一緒に見に行って一緒に計画していきたい」とぼそぼそと言った。

彼は「わかったぞ!」と返事をしてくれた。

出かけるときはちゃんと一緒に行こう。と決めた!

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10月 2nd, 2010

土地、どうする?

家にばっかり気をとられていてすっかり忘れていた。

土地、どこにするかなあ。

私の友人は熊本で住宅を新築するための土地探しでけっこう苦労している模様。

私たちは本当に恵まれていると思う。

彼の実家の隣には今回私たちの家を建てようと計画している土地がある。

でも、私の実家にもいつか私か妹が家を建てられるようにと

おじいちゃんが残してくれた畑をつぶした土地がある。

素直に妹がここに家を建てればいいとおもえばいいのかもしれない。

だけど、私だって、自分の実家に近いほうがいいよお。

それに妹は大分で結婚するとは限らないし。

やっぱり大分に住む人が大分で新築する権利あるよね。

それに妹は親のそばに住みたいとも思ってないみたいだし。

どちらにしても市内なのでそんなに遠くはないけれど。

私は長女。彼も長男。そして漁師町。

どうしても私に分が悪い気がする。

嫁に行くってことはそういうこと?仕方ないのかな?

私の両親は彼の実家に近いほうがいいという。

彼も、彼の両親もそういう。

私だけが、おじいちゃんの残してくれた土地に未練があった。

でも、仕方ないのか。

とあきらめかけたとき、妹がこう言った

「おねえちゃん、私がお父さんとお母さんとおばあちゃんを守るから大丈夫、

安心してあちらでお家を新築してもらいな」

末っ子というのはどうしてこうも要領がいいんだろう。

このまま行けばもしも妹が近くの人と結婚するとしてこの土地をもらって新築の注文住宅を建てることができる。

そして、多分、妹は結婚するときに相手の人が遠くの人だったら、

躊躇せずについて行くだろう。

そうだろうね、末っ子・・・。

誰の支持も得ることができず、

私は海辺の漁師町に家を新築することが決まった・・・。

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9月 10th, 2010

住宅展示場

どんな家を建てるかを考えながら家にいても仕方がないので住宅展示場に行ってみた。

住宅展示場は住宅会社や工務店の集客にすごく役立っているらしい。

実家はひいきの大工さんに建ててもらったから純日本家屋。

私はそういうの好きだから実家に住みたいんだけど。

ただ、地域性や家庭の方針で「男たるもの、家のひとつやふたつ」と考えているらしい。

じゃあ、日本家屋はあるから洋風のこてこてにしようか、とも思ったけど、見ているだけでクラクラする。

なんか、すぐに飽きそうな外観。

それにこどもが女の子だったらいいけど、男の子だったら友達呼びたくないかも。

一番飽きがこないのはやっぱりシンプルモダンの家かな。

それに海に近いところだから鉄骨とかより木造のほうがいいんじゃないかと思うんだけど。

きっとメーカーの人にそれを言ったら

「鉄骨造りは海のそばでもさびたりしません」

とか言うんだろうけど信用ならない。

私は日本人だからやっぱり木造の家がいいなあ。

あと健康住宅仕様の注文住宅とかも気になるかも。

瓦はどうでもいいんだけど。

木ならさびないし。でも、釘はさびるかな。

というか、気にいってしまったけど健康住宅の定義ってなんだろう?

そんなこと言ってたら家なんか建たないな。

そうだよね。

結局3軒家を見たけどどれもぴんと来なかった。

豪華すぎたんだね、きっと。

私は大きな家が欲しいわけじゃない。

丈夫で家族が安全に暮らすことができればそれで十分、だけどな。

あとは中に暮らす人の心しだい。

笑顔のあふれる家庭にすればどんなお家でもきっと大好きなわが家になると思う。

そんな風にしていくのは私たちだからね。

がんばろうっと。いや、がんばろうね!

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8月 13th, 2010

家どうする?

新築の家を建ててやるというのがプロポーズの言葉だったので、遠慮なく建ててもらうことにした。

でも、本当にこの人お金持ってるんだろうか?

毎日海には出ている。

休みもほとんどない。

見た目の不真面目さとは裏腹にパチンコもしない。

でかい図体に似合わず車はコンパクトカー。

そして仕事は漁師。

そうか。お金持ってるよ。きっと。

だけど、本当は資金計画をしてみないとなんともいえないよね。

住宅ローンが借りられるかどうかもわからないし。

そんなことも相談できる住宅会社を探さないとね。

私はてっきり住宅ローンは自分で銀行に行くものだとばかり思っていたけど、住宅会社はちゃんとその辺も相談に乗ってくれて手続きもしてくれるんだって。

最近、長期固定金利の住宅ローンがいいと聞いている。

金利の低いこの時代に今の金利で35年間の長期固定でローンを組めば

支払額が毎月一定で35年間金利の動きに左右されることなく安心してローンを支払っていけるらしい。

それにこどもが何人いて、何歳のときにお金がどのくらい必要で・・・。

なんて計画も立てやすいらしい。

言われて見るとよくわかるんだけど、知らなかったらそんなのきっと銀行のいいなりになりそうだよね。

実際に3年とか5年とかのローンにすると金利が安い。

だから月々の支払いは抑えられる。

それを理由に変動金利に近いようなタイプのローンにしてしまうと、

4年目6年目の金利の見直しのとき、ドカンと金利が上昇して

支払額が増えて大変になって家を手放す人も少なくないとか。

工務店で集客できているところはお客さんのこと考えているところが多いみたい。

家を新築した人からの情報だけど、聞いててよかった~、と思った。

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7月 8th, 2010

お受けしましょうか

母にもっと嬉しそうな顔をしろと言われて考えた。

お受けするということをきちんと答えないといつまでたっても私はいい顔ができないと思う。

いつも時間を見つけてはなんとなくふらりと会いに行っていたけれど、今日は電話をしてから会いに行ってみることにした。

もらった合鍵は今の自宅の鍵。

3年前に新築したという。

おとうさんが建てた家。

だから今度建てる家は彼が私と住むための家なんだそうだ。

しかも土地は実家の横にあると。

それもひとつ私が気になっているところ。

「同居じゃない」のがポイントだけど、

隣ってのもどうなんだろうな。

しかも私の実家からは車で10分くらいかかるし。

って10分でも近いけど。

私の実家にも実は土地があってそこにいつか家を建てるのが私の夢だった。

その夢はあきらめないといけないんだろうか?

でも、ひとまず「お受けします」というために私は彼の家へ向かった。

「どげえしたんか?」

(訳:どうしたんだい?)

この玄関とこいつの顔を見たら素直にお受けしますとは言いたくなくなってきた。

どこまで素直じゃないんだろう。

何か言わないとと思うと心臓がドキドキしてきた。

「なんか」

(訳:どうしたんだい?)

人の気も知らないで。

「あのね、私、あんたと結婚する」

声が震えた。

そして、彼が一言

「いまさら何いいよんのか。当たり前やねえか」

(訳:いまさら何言ってるんだい?当たり前だろう?)

なんだよ、その自信たっぷりの態度。

むかつくわと思ったけど、今日のところは折れてやろうかな。

そんなわけで結婚することを前提に漁師町での日々が始まったのだった。

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6月 2nd, 2010

冷静に冷静に

先日の話の続き。

とりあえずはお付き合いしてくださいとか言えないのかよ。

いいたいことはいろいろあったけど、柄に興味を持ったときから

私も彼が気になっていたのかもしれないと前向きに捉えてまずは一緒の時間を増やしてみることにした。

本音を言うと、嬉しかったんだよ。

私と住む家を新築するって。

別にね、新築でなくてもよかったんだ。

ただ、一緒に住む家を用意してくれるって言ってくれるだけで。

だけど、普通にちゃんと言ってほしかった。

あんなに突然、有無も言わさず・・・。

考えていたら腹が立ってきた。

私、こんな話を受けて大丈夫なんだろうか。

大分で新築を建ててくれるとはなんて太っ腹なんだろう。

だけど、信じていいのかな?

それに近所の人はみんな柄が入ってる。

それだけ根性があるということだとは思うんだけど中にはそっち系の人もいるかもしれないじゃん。

私、ほんっとに大丈夫なんだろうか。

眉間にシワを寄せて悩んでいる姿を見かねた母が

「いやなら断れば?」と助言してくれた。

「そんな選択肢ねえよ」と悪い言葉でお返事をしてしまった。

お母さん、ゴメン。

「お母さん、心配はしてないんだよ。だけど、本当はもっと嬉しい顔していいんじゃないかと思うのよ。

気になるのもわかるけど、そんな顔してるようじゃ結婚に賛成はできないよ」

そうだよね。

はたから見てたらそりゃ気になるよね。

冷静に考えてみよう。

私はこの話を受けるのか受けないのか。

幸せになれるのかどうなのか。

まだ、先に進むかどうか考える余裕はあるし。

そうだね。しっかりしないとね。

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